夏休みです。一時帰国中の方、ドイツ旅行中の方、いろいろいらっしゃるかと思います。わたしは一時帰国を終え、暑い日本(30度以上)から寒いドイツ(20度以下)へと戻ってきました。日常に戻り、またブログを更新していきたいと思います。
日本では食料品をはじめ、いろいろと買い込みました。偶然同じ便で帰国した日本人の方には負ける量でしたが、購入した物はチェックイン後、空港で手荷物として預けられるので、楽です。手荷物を預けること、ドイツ語では「Gepäckaufgabe」と言います。
さて、「Aufgabe」 は 動詞「aufgeben」から派生した名詞です。「aufgeben」と聞いて真っ先に思いつくのはどの意味ですか?「aufgeben」 には「あきらめる」「〜するのをやめる」という意味がありますが、これとは別に、全く違う意味もあります。それが「Gepäckaufgabe」で使われているような、「預ける、渡す」といった意味です。
意味としては「abgeben」 と似ています。実際に「ein Gepäck abgeben」とも言えます。でもニュアンス的には、接頭辞「ab-」からもおわかりの通り、abgeben が「預ける」「渡す」こと止まりであるのに対し、aufgeben には、その後処理してもらうよう「委託する」という意味合いが含まれています。預けた荷物を、目的地まで届けてもらうからですね。
手荷物を預けるのと同じように、郵便局に小包を出すときも、ein Paket aufgeben と言えます。小包を出して、受取人まで届けてもらうよう、託します。こちらの場合ももちろん、abgeben を使うことができますが、aufgeben をマスターしておくと、表現に幅が出てくること、間違いなしです。
では反対に、手荷物・小包などを受け取る時は、どの動詞を使うでしょうか。答えは、ein Gepäck / ein Paket annehmen。荷物の預かり所で、預けるところ(Aufgabe < aufgeben)と受け取るところ(Annahme < annehmen)が違う場合、受取場所は「Gepäckannahme」となります。
■本日のボキャブラリー■
ein Paket /ein Gepäck aufgeben ⇔ annehmen
小包、手荷物を預ける⇔受け取るdie Aufgabe, -n
預けることdie Annahme, -n
受け取ることaufgeben = abgeben