接続法I式(Konjunktiv I)。

普段使うことはないし、授業でも習わないし(必要ないからといって教えないし)、テストにも出ないし(GDSのテストでも基本でない、出たとしても1問程度?)、

だから勉強する必要なんてない────、

というご意見はごもっともですが、知っておくことに損はないので、一度取り上げてみたいと思います。

 

じっくりと取り組んだことがある方、わたしを含めあまりいないのではないでしょうか?

 

接続法I式は、新聞記事などでよく見られる表現です。

誰々がこう言った、ああ言った、という「間接話法」が一番の代表例です。

Er sagt, er habe sich dazu entschieden.

(*直説法(いわゆる“普通”の形)では「er hat」となるところが「er habe」になっている)

 

これは他人が言ったことを伝えるもので、自分が言ったことではないので、よく知らないけれど、とその発言と少し距離を置くニュアンスが含まれます。

 

ちなみに、他人の発言に疑問を持っている時、つまり自分はそう思わないけれど、その人はそう言ったという時は、接続法2式を使います。

 

 

話を戻して接続法1式。

 

接続法1式は日常会話ではあまり使われません。

 

上で述べたいわゆる“普通”の形である直説法で言ってしまいます。

もしくは「sollen」などの話法の助動詞(Modalverben)を使って表現するのが一般的ですね。(話法の助動詞もドイツ語上級者にとっていいテーマです、こちらは長くなりますので、また別の機会に!)。

 

あと料理をする方などはよく目にするかと思いますが、材料を言う時の

Man nehme… という表現、これも接続法1式(要求話法)になります。

 

前置きはこれくらいにして、接続法1式の作り方。

 

 

動詞の形を変えるのですが、不定詞(ここでは kommen を例に)の語幹(komm)に「-e」をつけたもの(komme)に、直説法の場合と同じ人称語尾(3格単数は例外:1人称と3人称は単数共同形)をつけます。「e」が重複する場合は省略します。下の表を見て下さい。

 直説法接続法1式
ichkommekomme
dukommstkommest
erkommtkomme
wirkommenkommen
ihrkommtkommet
siekommenkommen

 

そして、直説法の語尾変化と比べてみて下さい。

違うところは2人称単数複数(du/ihr)と3人称単数(er)のみ。それ以外の形が同じところは、直説法との違いをつけるため、接続法2式で代用します。

 

ということは、

接続法1式を使うのは、2人称単数複数(du/ihr)と3人称単数(er)のみ。ですが今日では2人称で接続法1式を使うことはほどんどありません。

なので、3人称単数の場合のみと言っていいでしょう。

そして例外である、1人称でも直接法と形が異なるケース、つまり「sein」を使った時の1人称単数複数と話法の助動詞を用いた時の1人称単数(下の表参照)の時に、接続法1式が使われる事になります。

 直説法接続法1式 直説法接続法1式
ichbinseiichkannkönne
dubistseiest/seistdukannstkönnest
eristseierkannkönne
wirsindseienwirkönnenkönnen
ihrseidseietihrkönntkönnet
siesindseiensiekönnenkönnen

 

 

では実際に作ってみましょう。問題です。次の文章を間接話法に書き換えて下さい。

Er sagt: “Ich habe heute keine Zeit.”

Er sagt, __________________.

 

Er sagt: “Gestern konnte ich nicht arbeiten.”

Er sagt, _________________________.

 

Er sagt: “Ich werde alle vermissen.”

Er sagt, ___________________.

 

Er sagt: “Sie hatten keine Lust.”

Er sagt, ________________.

 

発言内容を「dass… 」でくくることもあります。

Er sagt: “Das Buch durfte nicht veröffentlicht werden.”

Er sagt, dass ____________________________.

 

 

答えは次回。面倒くさがらずにやってみて下さい。簡単そうに見えますが、あなたは本当に全部できますか?

接続法Ⅰ式(間接話法)

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