ドイツ語協会による恒例の「今年の言葉」が、16日に決まりました。

大賞は「Wutbürger」。

直訳すると「憤慨する市民」で、反対意見もお構いなしに、政策などが進められることに激怒する市民のことを表す造語です。

代表的な例としては、シュトゥットガルト中央駅周辺の都市改造計画「シュトゥットガルト21」への反対運動。「シュトゥットガルト21」は、行き止まり式となっている現在の中央駅を通過式にし、これらすべてを地下に施設するという大規模な計画です。莫大な総工費は当初の予定をさらに大きく上回る額にまで膨らんでいて、住民の不信感は募るばかり。さらに中央駅に隣接するシュロス公園で樹木が伐採された9月末日には、デモ隊と警察が衝突し、多数の負傷者が出る騒ぎにまで発展しました。

現在は調停が行われ、計画を大幅に改善することで、工事続行が行われることになりましたが、抗議運動はまだまだ続いています。

ほかにも、使用済み燃料輸送に抗議する活動も繰り広げられました(ています)。

「Stuttgart 21」そのものは、2位にランクイン。

3位は「Sarrazin-Gen」。これは、ドイツ社会に統合していない移民を批判する中、「ユダヤ人は特定の遺伝子を持っている」とする持論を展開し、物議を醸したザラツィン元連銀理事を皮肉った造語(←ザラツィンの遺伝子)です。ザラツィン氏はこれら一連の発言で辞任することになりましたが、実際ドイツは外国人問題を抱えており、外国人に対する発言に敏感なドイツで、あえて声高に外国人を非難したとして、ザラツィン氏を支持する意見も多く上がりました。

4位以下は次の通り。

4位「Cyberkrieg」
5位「Wikileaks」
6位「schottern」
7位「Aschewolke」
8位「Vuvuzela」
9位「Femitainment」
10位「unter den Eurorettungsschirm schlüpfen」

参考: Gesellschaft für deutsche Sprache (GfdS)

1位は例年と違い、「これだ!」という言葉ではなかったように思いますが、みなさんどうでしょう?さまざまな動きを含んだ言葉だとは思いますが、個人的には2位以降の方が、よく耳にした言葉だったと思います。

ちなみに、ここの記事で予想したわたしの候補ワードは、8位でした~。みなさんの「言葉」はどうでしたか?

トップ10を見ると、今年一年がダイジェストに振り返ることができて、大変興味深いです。今年ももう少しで終わりですね。

【関連記事】
今年の言葉2009「Abwrackprämie」
今年の言葉2008「Finanzkrise」

今年の言葉に「Wutbürger」

4 thoughts on “今年の言葉に「Wutbürger」

  • 2010年12月21日 at 09:33
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    あのビールに似ていると思ったのは私だけ?
    ビットブルガーを飲みながら怒る市民!!!

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  • 2010年12月21日 at 16:25
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    >kegelrobbeさん
    ( ̄□ ̄;)!!
    その発想、わたしにはありませんでした!
    おもしろい!
    でも、「ビットブルガーを飲みながら怒る市民」っていう日本語の文、異様に怖い響きです。。。

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  • 2010年12月22日 at 17:51
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    >kegelrobbeさん
    ヾ(@^(∞)^@)ノ
    そうです、ドイツ在住です。北の方に住んでいます。

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  • 2010年12月22日 at 17:14
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    >deutschlernenさん
    受けて嬉しいです。
    Bitte ein Bit mit Wut!!
    なんちゃって。
    deutschlernenさんはドイツにいらっしゃるんですか? ドイツの人に買い物メモ渡してたから。。
    私は翻訳講座で自分がどう間違うか学んでいるところです!!
    Wut!! 自分のなまけものさに。

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